軟式 平成23年 ~ 平成27年

平成23年 総体春季大会は新宮高が制し、本県高野連が主管を務め、紀三井寺球場で開催された春季近畿大会に出場したが、準決勝で兵庫県代表の報徳学園高に惜しくも敗れた。
第56回となる選手権和歌山大会は、開会式に県高野連から宮下和己会長と県教育委員会から土肥二郎健康体育課長の出席を得て開催した。5年ぶり7回目の優勝で県代表となった南部高は選手権近畿大会に出場したが、京都府代表龍谷大平安高に惜敗し、全国大会出場はかなわなかった。
秋季新人大会は桐蔭高が選手不足で不参加となったが、この年の台風12号による災害を乗り越えて県代表となった新宮高が奈良県の佐藤薬品スタジアムで開催された秋季近畿大会を制し、この大会初優勝を飾った。これで秋季近畿大会は、昨年の耐久高に続く県代表2連覇となった。
平成24年 総体春季大会は、みなべ町千里が丘球場で開催し、新宮高が優勝、春季近畿大会に出場した。夏の第57回全国選手権和歌山大会は上富田スポーツセンター野球場に、秋季新人大会は新宮市くろしおスタジアムに会場を移して開催した。紀の国わかやま国体を見据え、新宮市で開催できたことは、台風12号で被災した地域の方々や選手への励みにもなった。2年連続で県代表となって秋季近畿大会に出場した新宮高は2連覇を達成した。これで秋季近畿大会は本県勢による3連覇となった。なお、夏季選手権和歌山大会を制し、2年連続8回目の優勝で県代表となった南部高は、選手権近畿大会に出場したが、奈良県代表奈良育英高に惜敗し、またも全国出場はかなわなかった。
和歌山県高等学校体育連盟軟式野球専門部は、平成24年度で昭和27年からの歴史にひとまず区切りをつけた。昭和59年第29回全国高等学校軟式野球選手権大会において新宮高が全国制覇を成し遂げるなど硬式野球部とともに野球王国和歌山を築いてきた軟式野球専門部も、高体連において「野球」という一つの部となる。長い歴史を紡いでこられた先輩の方々、県高体連野球審判部の皆様ほか関係各位、全力でプレーし歴史を創ってきた多くの選手に感謝したい。
平成25年 本年度から箕島高が登録を外れ、加盟は6校となった。春季大会は新宮高が優勝、春季近畿大会に出場したが、大会規定で安打数から失策数を引いた差数の大きかった阪南大高に2回戦で敗れた。第58回となる全国選手権近畿大会(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県)は本連盟が主管を務め、紀三井寺球場で開催した。新宮高が19年ぶりに優勝し、本県悲願であった全国大会出場を18年ぶりに成し遂げた。平成7年度に南部高校が南近畿大会(奈良県・和歌山県)を制し出場して以来の快挙で、平成8年度より北近畿大会(滋賀県・京都府)と南近畿大会が近畿大会に統一後は、本県初めての全国出場であった。新宮高は明石トーカロ球場で、全国優勝した南関東代表初出場の神奈川県立横浜修悠館高校と初戦で当たり惜しくも敗れたが、主将を務めた小原一真君は平成25年度日本学生野球協会の優秀選手に選出され、表彰された。
春季大会は2年ぶりに紀三井寺球場で、夏季大会は2年目となる上富田町スポーツセンター野球場で開催した。夏季大会初日は、地元小学生女子野球選手による始球式があった。秋季大会は串本町サンナンタンランド野球場に会場を移して開催し、紀南地域の選手にも大きな励みとなった。この大会3年ぶりに優勝した耐久高は秋季近畿大会でも活躍し、準優勝を遂げた。
平成26年 高校軟式野球のあゆみ 平成26年度版今年度は、春季・秋季の近畿地区高校軟式野球大会の県予選、全国高校軟式野球選手権和歌山大会の3大会に加え、秋季近畿地区高校軟式野球大会を本連盟主管により開催した。この大会は「紀の国わかやま国体高等学校野球(軟式)競技会」のリハーサル大会を兼ね、くろしおスタジアムとサン・ナンタンランド野球場を会場に、新宮市と串本町との共催で実施した。決勝に進んだ耐久は惜しくも二年連続の準優勝であったが、関係者の皆様の協力により、実り多きリハーサルとなった。
第59回を数える全国高校軟式野球選手権では、県予選を勝ち抜いた南部が滋賀県立彦根球場での同近畿大会(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県)に優勝、19年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。初戦、高砂市野球場で仙台商業戦に快勝、翌日明石トーカロ球場での2回戦、福岡大大濠高校に逆転負けするもベスト8入り、「長崎がんばらんば国体」の切符を手に入れた。五島市中央公園野球場で行われた長崎国体では、台風順延後の初戦に能代を破り、翌日の2回戦で福岡大大濠にリベンジ、三日目準決勝の相手はこの年全国選手権で中京と延長50回を戦った崇徳(広島)であったが、国体初のタイブレークで制した。変則ダブルとなった決勝戦では神港学園に勝利、みごと国体初出場で全国制覇を成し遂げた。本県代表校の国体優勝(第1位)は初の快挙で、第70回国民体育大会の和歌山開催に勇気と力を与えた。主将を務めた樫本竜君は平成26年度本連盟の優秀選手として表彰され、また南部はチームとしても「和歌山県第53回スポーツ賞」の栄誉に輝くなど、同校の健闘を大いに讃えたい。なお、県勢の活躍を紐解くと第9回北海道国体、第26回和歌山国体で県和歌山商業が準優勝に輝いている。
県春季大会は昨年に続き紀三井寺公園野球場で、選手権和歌山大会は3年目となる上富田町スポーツセンター野球場で開催した。夏季大会では県教育委員会(健康体育課長)の祝辞、恒例の地元小学生の始球式に始まり、全国予選に相応しい大会となった。また、冒頭にもあるように県及び近畿の秋季大会を紀の国わかやま国体の会場となる新宮市、串本町で開催したことは、紀南地方の選手たちにとっても大きな励みとなった。新宮の活躍はもちろん、串本古座の選手・マネージャーは部員不足ながら補助員として献身的に活躍した。ここに夏季近畿大会と国体での県代表優勝を証しに、県内各校の実力が高いレベルで維持されている理由があると確信する。
県内加盟校は本年度も6校であったが、県秋季大会では2校が不参加となった。今後、部員不足等に苦慮する学校が増えることも予想され、各校のご苦労も大変であるが、南部の国体制覇を本県高校軟式野球のさらなる活性化に繋げ、国体本番を見据えフェア・ファイト・フレンドシップを合言葉にマナーと技術の向上をめざしていきたい。
平成27年 軟式部は,平成25年度から,春季および秋季近畿地区高等学校軟式野球大会の県予選,全国高等学校軟式野球選手権和歌山大会の県内3大会を(一財)和歌山県高野連主催として開催しています。本年度は,さらに『紀の国わかやま国体高等学校野球(軟式)競技会』が新宮市,串本町で行われ,各自治体と協力して運営,開催しました。
春季近畿大会県予選は紀三井寺公園野球場で,選手権和歌山大会は上富田町スポーツセンター野球場で,それぞれ開催しました。春季大会では,県高校軟式野球史上初となる連合チームの出場がありました。チームを結成したのは串本古座高校選手6名マネージャー2名と桐蔭高校選手8名マネージャー1名で,休日を利用した合同練習の成果をみせてくれました。春季近畿大会には南部高校が出場し,2回戦初芝富田林高校に敗れています。選手権大会は天候に恵まれず,2日間順延となって開会式をとりやめたため,残念ながら地元小学生による始球式は実施できませんでした。この大会,再び連合チームを結成した桐蔭・串本古座連合チームは,選手計12名マネージャー計4名でした。あいにくの荒天続きで十分な練習ができない中にも好ゲームの接戦を演じ,成長の様子がうかがえました。少人数であっても合同で出場することにより,お互い切磋琢磨するうちに交友が深まるなど,貴重な体験ができたものと喜んでいます。練習会場を提供し,合同練習にも協力いただいた南部高校の皆さんに感謝申し上げたい。同大会を制した南部高校は,京都府宇治市太陽が丘球場で行われた第60回全国選手権近畿大会(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県)に県代表として出場し,1回戦天理高校を破り決勝に進みました。残念ながら東山高校に逆転負けを喫し,惜しくも2年連続の全国選手権出場を逃しましたが,開催県代表として紀の国わかやま国体に出場しました。同校の国体出場は昨年の長崎国体に続き2年連続となります。串本町サン・ナンタンランド野球場での1回戦,優勝した作新学園と対戦し,あと一歩のところで敗れましたが,竹本主将を中心にまとまりのある実に素晴らしいチームでした。また,国体出場を逃した新宮高校,串本古座高校の選手・マネージャーは,国体の補助員として献身的な活躍をみせてくれました。国体軟式競技のスムーズな運営は,まさに彼ら彼女たちのお蔭でした。
秋季近畿大会県予選は,紀南地方での実施を定例化しており,サン・ナンタンランド野球場で開催しました。桐蔭高校が不参加,南部と串本古座の連合チームを加えても4チームだけの大会となりました。優勝した新宮高校は,大阪府富田林バファローズスタジアムで開催された秋季近畿大会に出場しました。同校は2回戦で天理高校に惜敗し,和歌山県勢の秋季6年連続の決勝進出はなりませんでした。国体運営で多忙な中,各チームの仕上がりが十分でない状態が気がかりな大会でしたが,来期の成長に期待したいと思います。
さて,県内加盟校は本年度も6校ではありましたが,3大会とも連合チームを交えての開催でした。学級数減にともなって部員不足となる学校が増え,各校のご苦労も大変なことと察します。しかし,和歌山国体の成功を期に精神力・体力・技術力のさらなる向上をめざし,一丸となって進んで行きたいと思いますので,ご協力よろしくお願い致します。
最後に、加盟各校顧問の先生方はじめお世話をいただいた審判委員や保護者の方々,球場や報道関係の皆様方に感謝するとともに,大会に参加し全力でプレーした選手の皆さんを讃え,本年度の報告といたします。