平成10年~平成19年

平成10 第70回記念選抜大会で、開会式の司会・進行・選手の先導役を高校生が努めた。県からの出場はなく寂しさひとしお。今大会より打者・走者・捕手の手袋の規制が解除となる。また、審判技術の取り扱い(ボーク発生時のアドマンテージ、フェアのノーボイス、オフ・ザ・バッグの発声とジェスチャー)が変更になった。
竹中雅彦理事長が再任される。また、本年度より監督部会が発足した。

小川伊一審判長が日本高野連より全国表彰を受ける。
春季近畿大会県予選は国際開洋第二高が初優勝し、南部高、伊都高とともに本県で行われる近畿大会に出場。国際開洋第二高、南部高は1回戦で、伊都高は準決勝でそれぞれ敗退し、決勝進出はならなかった。
5月、ブラジルとの親善高校野球大会の初戦が和歌山県高校選抜チームとの間で行われ、勝利を収めたが、パワーの違いを感じさせられる。
第80回選手権記念和歌山大会の抽選会に先立ち、真田邦彦氏と前川治和歌山高校教頭に連盟より感謝状が贈られた。県大会は全国大会と同様、高校生が司会・進行役を務めた。今大会は僅差の試合が多く、昭和51年以来という「日没による引き分け再試合」が2試合もあり、また、ランニングホームランや三重殺という珍しい記録が生まれた。国際開洋第二高、9年目で初勝利を飾る。
決勝はいずれもノーシードで勝ち上がった智辯和歌山高と星林高との対決。最後まで目が離せない展開となったが、智辯和歌山高が星林高を振り切った。今夏の大会より審判員の夏用のユニフォームが、半袖にスラックスという爽やかな服装に一新された。また、黒バットが許可になった。
選手権大会で智辯和歌山高の2年連続の全国制覇が注目を集め、前評判通り1,2回戦を勝ち上がったが、3回戦で惜敗し、無念の涙をのんだ。この大会で横浜高が史上5校目の春夏連覇を達成、横浜高の松阪投手は史上初の決勝での無安打無得点試合を記録した。

新人戦は、智辯和歌山高が圧倒的な強さを見せて4度目の優勝を果たした。
秋季近畿大会は智辯和歌山高、日高高、南部高の3校が本県で行われる近畿大会に出場。日高高、南部高はともに初戦でサヨナラ負け、智辯和歌山高は準々決勝で敗退し、微妙な立場に立たされそうである。
日本学生野球協会の優秀選手に、智辯和歌山高の鵜瀬亮一選手が選ばれる。
各公式戦の抽選方法を考える「抽選方法検討委員会」が発足する。

平成11 選抜大会で、沖縄尚学高が優勝、紫紺の優勝旗が初めて沖縄にわたる。本県から2年連続で出場がなく、寂しい限り。今大会より、選手のマナー向上のため、捕手のサインを走者やベースコーチが打者に伝える行為、ベースコーチの「セーフ」のジェスチャーとコールなどが禁止となる。
役員改選で、數見之男県和商高校校長が会長に、中山次郎出納長が副会長に、また、玉置博康副審判長が審判長に就任。
春季近畿大会に南部高が出場。1回戦は大勝したが、準決勝で敗退。
第81回選手権和歌山大会の抽選会に先立ち、宮本正之市和商教諭と阪田誠司和工高教諭、和歌山ロータリークラブに連盟より感謝状が贈られた。大会は今年も高校生が司会・進行役を務めた。開幕試合より2連続サヨナラ試合という波乱の幕開けで、僅差の試合が多くレベルの高さを示した。また、12年ぶりにシード校が4強に残るなど、話題の多い大会であった。決勝は、4年連続の智辯和歌山高と17年ぶりの優勝を目指す南部高が激突。智辯和歌山高が南部高を振り切り、9回目の甲子園出場となった。今大会より球審がインサイドプロテクターを着用し、全試合で理学療法士が常駐した。
選手権大会で智辯和歌山高は評判通りの打力と守備力で、準決勝へ進出したが、最終回に力尽きて逆転サヨナラ負けを喫し、2度目の全国制覇はならなかった。日米親善高校野球大会に智辯和歌山高の佐々木勇喜選手と久米圭吾選手が選ばれた。
新人戦は日高高・中津分校が圧倒的な打力を見せて初優勝を果した。

秋季近畿大会に智辯和歌山高、南部高の2校が出場。2年連続の南部高は守備の乱れで敗退。3年連続の智辯和歌山高も初戦で競り負けた。準智辯和歌山高の敗戦は国体出場の過密日程によるものとすれば一考が必要か。それにしても、またまた微妙な立場に立たされそうである。
第54回熊本国体で、智辯和歌山高が圧倒的な打力を見せ、県勢として初めての優勝を果たした。
日本学生野球協会の優秀選手に、智辯和歌山高の佐々木勇喜選手が選ばれる。
「抽選方法検討委員会」での検討の結果、選手権大会は「シード制フリー抽選」とし、他の3大会は続けて検討していくことになった。

平成12 今年度より数見之男会長が顧問になり、三宅豊県和歌山商業高校校長が第13代会長に就任した。

9月より西口勇前知事に代わって、木村良樹知事に最高顧問をお願いした。竹中雅彦理事長が第1回理事・評議委員会で推薦されて3期目に入り、また、常任理事及び理事に若干の変動があった。

3月に役員・審判員共済制度が、5月に「野球史Ⅱ」の編集委員会が発足。

県連盟にホームページ及び電子メールが開設された。

今春の選抜大会には智辯和歌山高が4年ぶり(本県からは3年ぶり)に出場。
1回戦で香川県の丸亀高と対戦し、20-8と1試合のチーム最多安打記録を更新する猛打で圧勝。

2回戦も東京の国士舘高に9-6で勝ち、準々決勝で福岡県の柳川高と対戦。大会屈指の好投手・香月に14三振を奪われながらも、先発白野の力投と堅守で1点を守りきって準決勝に進出。準決勝の国学院栃木高戦では、10-2と持ち前の打線が爆発して決勝へ駒を進めた。決勝では、神奈川県の東海大相模高とあたり、好投手・筑川に11安打を放ちながらも4-2で敗れて、2度目の選抜大会優勝はならなかった。

この大会より、捕手の本塁上のブロックについて、危険なプレイとして改めて重点指導項目となり、レッグガード、エルボーガードの使用も条件付きで許可になった。また、延長回数が15回(引き分けの時、再試合か抽選にするかは主催連盟で決定、ただし選抜大会、選手権大会とその地方大会は再試合)に、延長戦のタイムの回数も好手とも1イニング1回となった。

今シーズンより、練習試合の解禁日が「3月10日以降の土曜日から」となり、地方大会のコールドゲームが5回以降10点差

7回以降7点差と統一された。

春季近畿地区県予選は日高高中津分校が2度目の優勝を果たし、近畿大会に出場。

1回戦で兵庫の育英高と対戦、4投手の継投も実らず、3-6で惜敗した。

第82回選手権和歌山大会に先立つ抽選会で、長年にわたる県高校野球の発展に貢献されたことに対して、前田辺商業高校部長の小谷邦男氏に感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された。また、各校に甲子園の蔦が贈られた。今年度も星林高校のマネージャーの後真衣さんが開会式の司会・進行役を努め、理学療法士が1回戦から球場に常駐した。

今大会は3試合とも完封、うち2試合コールドという幕開けとなった。大会通じてコールドゲームが11試合、2けた得点が5試合、大差の試合が10試合以上と、打高投低の試合が目立った。決勝は2年連続同一チーム(戦後初)同士で、5年連続で10回目の優勝をねらう智辯和歌山高と、18年ぶり4回目の優勝を目指す南部高の対決となった。

智辯・山野と南部・那須の投げ合いで緊迫した試合となったが、終盤に3点をあげた智辯和歌山高が南部高を振り切り、甲子園へ駒を進めた。

選手権大会では、智辯和歌山高が4つの記録(大会中の通算最多安打・最多本塁打・最多塁打・チーム最高打率)を更新する猛打を発揮して、3年ぶり2度目の全国制覇を達成し、その実力を全国に知らしめた。1回戦で新潟県代表の新発田農業高と対戦して22安打14点の猛攻で勝ち、2回戦では愛知県代表の古豪中京大中京高に7-6、3回戦で大阪の強豪・PL学園に11-7といずれも後半に追い上げられたが辛勝した。準々決勝では、選抜の再現となる福岡県代表の柳川高と対決。

好投手の香月に抑えられていたが、8回に起死回生の本塁打で同点に追いつき、延長11回、7-6で劇的なサヨナラ勝ちをした。準決勝の相手は青森県代表の光星学院。中盤に逆転されたが、手堅い攻めと攻守で先発山野を盛り立て、7-5で競り勝って3年ぶりに決勝進出を果たした。決勝では千葉県代表の東海大浦安高と対戦。前半は一進一退の展開だったが、終盤に打線が爆発して逆転勝ちで全国制覇の偉業を達成した。また、県勢としても通算100勝目となる勝利であった。

この選手権大会で選出される日米親善高校野球大会のメンバーに、智辯和歌山高から監督として高嶋監督が、主将として堤野選手また、池辺、後藤、山野、武内の各選手が選ばれた。

新人戦は、初芝橋本高と南部高の決勝となり、初芝橋本高が5-0で5年ぶり2度目の優勝を果たした。

秋季近畿大会県予選は、和歌山高が初のベスト4進出を果たすなど、各校の力の接近が感じられたが、南部高が8年ぶり5回目の優勝を果たし、準優勝の市和歌山商高、3位の有田中央高とともに近畿大会に出場した。3年連続の出場となった南部高は1回戦で兵庫県の神港学園高と対戦、立ち上がりから積極的な攻撃を見せて6-3で初戦を突破した。しかし、準々決勝で大阪の浪速高に互角の試合をしながらも逆転され、3-5で敗退した。10年ぶりに出場の市和歌山商高は1回戦で兵庫県の姫路工高に、13年ぶりの有田中央高も1回戦で強豪・大阪桐蔭高に投打ともに圧倒されてともに敗退した。

第55回国民体育大会で、智辯和歌山高は長崎日大高に5-16で敗退した。

日本学生野球協会の優秀選手に智辯和歌山高の堤野健太郎選手が選ばれる。

来春の選抜大会に南部高校が8年ぶり4回目の出場が決まり、活躍が期待される。来春は「21世紀枠」として2校増となり、本県から選考基準を満たして選出された桐蔭高が近畿地区より推薦されたが、特別枠の最終選考で惜しくも選にもれた。

来春以降、特別枠として選考基準を満たして推薦された全国9地区の学校から2校が選抜大会に選ばれることになる。

1年を振り返ってみると、選抜大会の智辯和歌山高の準優勝に始まり、春季大会を皮切りにレベルの高さを感じさせる試合が多かった。各大会とも優勝校が異なるという群雄割拠の様相を呈し、チーム力にほとんど差のない高レベルの力の維持は

各校の努力と精進の結果である。また、選手権大会における智辯和歌山高の優勝は、20世紀における県高校野球の伝統の証であり、21世紀への新たな「野球王国・和歌山」の足がかりとなるであろう。ここ数年続いている部員不足という課題が依然としてみられるものの、野球少年たちが希望を抱いて入部し、来年の夏よりスコアボードが電光掲示板にリニューアルされる紀三井寺球場で白球を追い、夢を追いかけてくれることを大いに期待したい。

(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)

平成13 今年度、中山次郎副会長に代わり大平勝之県出納長が副会長に就任した。また、転任などにより常任理事及び理事に若干の変動があった

今春の選抜大会には南部高が8年ぶりに出場(4回目)。1回戦で茨城県の常総学院と対戦し、7-8で惨敗したこの大会の開会式で井戸紀彰主将が選手宣誓の大役を果たし、親子鷹として話題を呼んだ。

7月に「和歌山県中等学校・高等学校野球史Ⅱ」が発刊された。
長年にわたる県高校野球の発展に貢献されたことに対して、前審判委員の藤田孝氏、渡辺泰行氏、寒川聡氏、山崎將伯前日高高校中津分校部長の4氏と角谷整形外科医院に感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された。

今年度より各公式戦の抽選方法が改訂され、春季及び選手権県大会は従来通りとし、新人戦と秋季が変更となった 新人戦は参加校すべてによるフリー抽選とし、秋季一次予選は新人戦の準決勝に進出した4校を除いた参加校によるフリー抽選とした。秋季二次予選には、新人戦と秋季一次予選のそれぞれのベスト4の計8校が進み、組み合わせは、1回戦で両大会同士が対戦し、また新人戦の決勝へ出た2チームを別ゾーンへ振り分ける抽選方法となった。

春季近畿地区県予選は伊都高校が5年ぶり6度目の優勝を果たし、近畿大会に出場。1回戦で滋賀県の八幡商高と対戦、2点を先制し福田の力投で試合を優位に進めたが、9回裏に逆転本塁打を打たれ、2-4でサヨナラ負けをした。

第83回選手権和歌山大会は、初日が2試合、準々決勝を2試合ずつ2日に分けて実施することになり、大会期間は1日延びて14日間となった。開会式において向陽高校のマネージャーの浜島聖子さんが司会・進行役の大役を果たし、また、理学療法士が1回戦から球場に常駐した。今大会よりスコアボードが磁気反転方式にリニューアルされた。

今大会は大会6連覇を目指す智辯和歌山高が、開幕初戦で和歌山工高に敗れるという波乱の幕開けとなり、シード校が準決勝を前にすべて姿を消すという意外な展開となった。今年は2点差以内の試合が16試合と、比較的緊迫した試合が多かったが、大会通じての全失策が123,投手の暴投が31、捕逸が12と守備の乱れが目立ったのが残念だった。その中で、初芝橋本高の初優勝をはじめ、紀北農芸高の創部12年目の夏初勝利、海南高の20年ぶりのベスト4進出、和歌山高の初のベスト8入りなど、多くの話題をよぶ大会でもあった。

決勝は、3年連続で決勝戦に進出し、19年ぶり4回目の優勝を目指す南部高と、創部11年目で初めて決勝戦に進んだ初芝橋本高の対決となった。南部・池口と初芝・若松の投げ合いで決勝戦としては平成元年以来の延長戦にもつれ込んだが、延長12回初芝橋本高は決勝点を挙げて南部高を制し、初の甲子園出場を手にした。

選手権大会で初芝橋本高は2回戦で青森県代表の光星学院と対戦。前半に大量点を奪われて苦戦し、2点を返したものの2-9で初戦で敗退した。

新人戦は、市和歌山商高と南部高の決勝となり、市和歌山商高が6-5で10年ぶり5度目の優勝を果たした。

秋季近畿大会県一次予選は、新人戦のベスト4と学校行事の関係で出場できなくなった和高専を除く32校の対戦となった。ベスト4に進出した4校と新人戦のベスト4の計8校が二次予選に進み、1回戦で相互のチームが対戦する組み合わせの結果、準決勝には新人戦の4校が進出した。各校の実力が伯仲し、熱戦の結果、智辯和歌山高が2年ぶり6回目の優勝を果たし、準優勝の日高中津高とともに近畿大会に出場した。

2年ぶりに出場した智辯和歌山高は1回戦で滋賀県の比叡山高と対戦、中盤から後半にかけての得意の集中打と好継投で7-3で初戦を突破。準々決勝でも、相手投手に14安打を浴びせる猛攻で奈良県の郡山高に8-1とコールド勝ちをした。

しかし、準決勝で、大阪の金光大阪高と互角の試合をしながらも8回に突き放され、3-6で敗退した。4年ぶりに出場の日高中津高は1回戦で滋賀県の彦根東高に2-3で惨敗した。

第4回アジアAAA野球選手権大会の日本選抜チームの監督に高嶋仁 智辯和歌山高監督が選出されたが、本県から選手が選ばれなかったのは残念である。

日本学生野球協会の優秀選手に南部高の井戸紀彰選手が選ばれた。

来春の選抜大会に智辯和歌山高が2年ぶり5回目の出場が決まり、活躍が期待される。「21世紀枠」として本県から県和歌山商高が選考基準を満たして推薦されたが、惜しくも選にもれた。

1年を振り返ってみると、今年も春季大会を皮切りにレベルの高さを感じさせる試合が多かった。各校の実力が伯仲し、各大会とも優勝校が異なるというどこが優勝してもおかしくない状況となった。練習方法や設備、部員数などは各校とも違っているが

ほとんど差のない高レベルの力の維持は各校の努力と精進の結果である。白球に夢を託した熱い闘いが「野球王国・和歌山」の証であり、部員不足という課題が依然としてみられるものの、野球少年たちが希望を抱いて入部し、そして夢を追いかけ

その伝統を受け継いでいってくれることを大いに期待したい。

(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)

平成14 今年度、原田武俊副会長に代わり畑崎周定南部高校校長が幅会長に就任した。
また、竹中雅彦理事長が第1回理事・評議員会で推薦されて4期目に入り、転任などにより常任理事及び理事に若干の変動があった。

今春の選抜大会には辯和歌山高が2年ぶりに出場(5回目)。1回戦で岡山県の関西高と対戦し、2-7で敗退した。

春季近畿地区県予選は桐蔭高が耐久高に3-2で競り勝って13年ぶり5度目の優勝を果たし、近畿大会に出場。

1回戦で京都学園と対戦したが、相手投手をうち崩せず、2-6で敗退した。

第84回選手権和歌山大会の抽選会に先立ち、長年にわたって県高校野球の発展に貢献されたことに対して、橋本高校前部長で前常任理事の塩山博万氏、前軟式委員長の井本清治氏に感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された

和歌山大会の開会式において星林高校のマネージャーである飯田いつわさんが司会・進行役の大役を果たし、また理学療法士が1回戦から球場に常駐した。

「打高投低」が予想された今大会だったが、投手力と守備力を兼ね備え、着実な攻めを見せたチームが勝ち進んだ。コールドゲームが4試合と比較的緊迫した試合が多かったが、犠打の失敗や野手悪送球がよく見られ、特に決勝点に結びつく致命的な守備の乱れが目立ったのが残念だった。その中で、日高高校中津分校の森辰巳投手の昭和49年以来の無安打無得点試合の達成や同校の柳瀬範明選手の紀三井寺球場開設400号本塁打、平成6年以来の予定通りの日程消化、昭和58年以来の延長戦なし、昭和27年以来のサヨナラゲームなしなど、今年も話題の多い大会であった。

決勝は、2年ぶりに決勝戦に進出し、11回目の優勝を目指す智辯和歌山高と5年ぶり4回目の決勝進出で、初の甲子園をねらう日高高校中津分校の対決となった。序盤から智辯和歌山高の打線が爆発し、14安打8得点の猛攻で圧倒、甲子園出場を決めた。

選手権大会で智辯和歌山高は1回戦で南北海道代表の札幌第一高と対戦。終盤に追いつかれたものの、延長で突き放して5-4で辛勝。2回戦では、愛知県の古豪・東邦高と対戦して田林の好投で4-1で勝ち、3回戦は奈良県代表の智辯学園との兄弟対決で話題を集めたが、好投手田中を打ち崩して7-3で快勝した。準々決勝では、選抜準優勝校の徳島県代表・鳴門工業と対戦。好投手と評判の丸山から2本の本塁打を打って7-1で勝利を収めた。準決勝は、東東京代表の強豪帝京高。田林の丁寧な投球で付け入る隙を与えず、6-1で完勝。2年ぶり3度目の全国制覇を目指したが、決勝で対戦した高知県代表の明徳義塾高に力及ばず2-7で敗退し、あと一歩のところで大旗を逸する結果となったが、その洗練された試合巧者ぶりは大いに注目された。

この選手権大会で選出される日米親善高校野球大会のメンバーに、智辯和歌山高から、コーチとして高嶋監督、また選手として岡崎、田林、本田の各選手が選ばれた。

新人戦は、南部高と箕島高の決勝となり、南部高が9-4で10年ぶり4度目の優勝を果たした。

秋季近畿大会県一次予選は、新人戦のベスト4を除く32校の対戦となった。

ベスト4に進出した4校と新人戦のベスト4の計8校が二次予選に進み、1回戦で相互のチームが対戦する組み合わせの結果、準決勝には昨年同様新人戦の4校が進出した。各校の実力が伯仲し熱戦の結果、南部高が2年ぶり6回目の優勝を果たし、準優勝の日高中津高、3位の智辯和歌山高とともに近畿大会に出場した。

2年ぶりに出場した南部高は1回戦で京都成章高と対戦、得意の集中打と岡本の力投で6-5で初戦を突破したが準々決勝で奈良の斑鳩高に9回に逆転されて4-5で惨敗した。9年ぶりに出場した箕島高校は初戦で滋賀の水口東高と対戦し、序盤から着々と得点して8-4で快勝したが、準々決勝で智辯和歌山高と同県同士の対戦となり、先制したもののあとが続かず、4-7で敗退した。2年連続の智辯和歌山高は初戦、本田の好投で京都の北嵯峨高に3-0で勝ち、準々決勝で箕島高を下して準決勝で東洋大姫路高と対戦。立ち上がりから好投手のアンに猛打を浴びせて9ー0とコールド勝ちをした。しかし、決勝で、京都の平安高と互角の試合をしながらも6回に逆転され、3-6で敗退した。

日本学生野球協会の表彰選手に智辯和歌山高の岡崎選手が選ばれた。

来春の選抜大会に智辯和歌山高が2年連続6回目の出場が決まり、活躍が期待される。「21世紀枠」として本県から選考基準を満たして推薦された橋本高が近畿地区の推薦校となって最終選考まで残り、また、今回から導入された「希望枠」に南部高が推薦されたが、両校とも惜しくも選にもれた。

1年を振り返ってみると、今年も春季大会を皮切りに実力伯仲を感じさせる試合が多かった。近年、どこが優勝してもおかしくないレベルの高い状況が続いており、練習方法や設備、部員数などは各校とも違っているが、さまざまな課題を克服して高レベルの力を維持できるのは、各校の努力と精進の結果である。白球に青春の夢を託す熱闘が「野球王国・和歌山」の証であり、野球少年達が希望を抱いて入部し、その伝統を受け継いでいってくれることを大いに期待したい。

(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)

平成15 今年度、三宅豊会長に代わり林桂石県和歌山商業高校校長が第14代会長に就
任し、転任などにより常任理事及び理事に若干の変動があった。また、長らく県高野連の事務局で務められた青木和子さんが退職された。
日本高等学校野球連盟の牧野直隆会長が勇退し、新たに脇村春夫氏が第5代会長に就任した。また、役員改選で尾藤公元箕島高校監督と竹中雅彦理事長が常任理事に就任した。
南部高校龍神分校の軟式部の硬式への転部が承認され、加盟校が38校となった。
今春の選抜大会には智辯和歌山高が2年連続で出場(6回目)。2回戦で愛知県の東邦高に延長10回6-5で勝ち、3回戦では埼玉県の強豪、浦和学院と対戦し、打撃戦の末、延長12回に7-6でサヨナラ勝ちをして、準々決勝へ進出した。
準々決勝で徳島商業と対戦。守備の乱れもあって0-13で完封負けをした。
春季近畿地区県予選は桐蔭高が智辯和歌山高に2-0で競り勝って2年連続6度目の優勝を果たして近畿大会に出場。1回戦で東海大仰星高と対戦したが、相手投手を打ち崩せず、0-6で敗退した。
第85回選手権記念和歌山大会の抽選会で、長年にわたって県高校野球の発展に貢献されたことに対して、紀北農芸高校前部長の下林開吾氏、箕島高校元部長の佐原正男氏、元常任理事の田村登志樹氏に感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された。
記念和歌山大会の開会式に先立ち、昨年亡くなられた吉川嘉造前副会長に記念大会功労者賞、塩山博万橋本高校前部長に「Year of the Coach 」の表彰伝達され、記念事業としてアオダモが植樹された。新しい校名プラカ-ドと大会歌が独唱される中、向陽高校のマネ-ジャ-・藤木希久子さんの司会・進行で開会式が挙行された。また、今大会よりベンチ入り人数が20人(春季、新人、秋季の各大会は18人)となった。
「好投手が多い」という大会だったが、投攻守にまとまりがあり、守備の安定感のあるチ-ムが勝ち進んだ。2ケタ得点の試合が11もあり、守備の乱れが失点につながる試合が多かったのが残念だった。その中で、国際開洋第二高の初の決勝進出や粉河高校の初のベスト4進出という快挙、智辯和歌山高の嶋田選手の昭和31年以来の「初球本塁打」、高野山高の29年ぶりの「最多安打記録」の更新、紀北工業高の須田選手の「1イニング2打席連続二塁打」など、今年も話題の多い大会であった。
決勝は、2年連続で決勝戦に進出し、12回目の優勝を目指す智辯和歌山高と初の甲子園をねらう国際開洋第二高の対決となったが、序盤から智辯和歌山高の打線が爆発し、10-1で圧勝して甲子園出場を決めた。
選手権大会で智辯和歌山高は1回戦で長野県代表の長野工業高と対戦して、投打ともに圧倒して6-1で完勝。2回戦では、茨城県の常総学院高と対戦。序盤からリ-ドを許し、守備の乱れから最後までリズムに乗り切れず、3-6で敗れ
去った。今大会よりベンチ入りの人数が18人となった。
新人戦は、市和歌山商高と智辯和歌山高の決勝となり、市和歌山商高が2-1で勝って2年ぶり6度目の優勝を果たした。
秋季近畿大会二次予選は、南部高が逆転サヨナラで智辯和歌山高に競り勝ち。
2年連続7回目の優勝を果たし、準優勝の智辯和歌山高とともに近畿大会に出場した。
南部高は1回戦で報徳学園高と対戦したが、序盤のリ-ドを返せず2-7で敗退した。3年連続出場の智辯和歌山高は初戦で育英高と対戦し、粘り強い攻撃と救援した坪内の好投で7-4で快勝した。しかし、準々決勝で奈良県の斑鳩高と対戦。投手陣、打線とも振るわず、2-6で敗退した。
日本学生野球協会の表彰選手に智辯和歌山高の山本修平選手が選ばれた。
来春の選抜大会の選考に際し、「21世紀枠」として本県から選考基準を満たして推薦された耐久高が近畿地区の推薦校となり、一般選考の南部高・智辯和歌山高・市和歌山商高とともに推薦されたが、いずれも惜しくも選にもれ、5年ぶりに本県からの出場校はなしとなった。
1年を振り返ってみると、今年もレベルの高い状況を感じさせる試合が多かった。
各校に異なった事情はあるが、それぞれに練習方法や設備の工夫・応用で実力の向上を図り、さまざまな課題を克服してきているのは、各校の努力と精進の結果であろう。今年度初めてプロ野球の現役選手による「シンポジウム」が実施されるなど、プロアマ関係に雪解けが見られるなか、 「野球王国・和歌山」 の伝統を受け継ぐ野球少年たちが、夢と希望を抱いて入部し、活躍してくれることを大いに期待したい。

(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)

平成16 今年度、吉田副理事長が副会長に就任。竹中雅彦理事長が第1回理事・評議員会で推薦されて5期目に入り、転任などにより常任理事及び理事に若干の変動があった。
今春の選抜大会に和歌山県からの出場校はなく、これは5年ぶりのことであった。決勝で愛媛の済美が愛知の愛工大名電を破り、初出場で初優勝を果たした。
前年度に加盟していた南部高校龍神分校が春季大会より参加。その近畿地区県予選は南部が星林を5-2で破り、5年ぶり2回目の優勝を果たして近畿大会に出場。1回戦で関西学院と対戦、6-4で逆転勝ちをした。しかし準決勝で福知山成美に2-14で敗退し、決勝進出はならなかった。
日台親善高校野球が6月に実施され、台湾の高苑工商が春季大会の準優勝校星林と対戦し、5-3で高苑工商が星林を破った。
第86回選手権和歌山大会の抽選会で、長年にわたり県高校野球の発展に貢献されたことに対して、前監事の竹本興次県和商教頭に感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された。
和歌山大会の開会式に先立ち、前御坊商工監督の富村勲氏に「 Year of the Coach 」の表彰伝達がなされた。今年より開会式に加え、閉会式の司会進行も生徒が務めることになり、開会式は星林高校のマネ-ジャ-・田中真理子さん、閉会式は向陽高校のマネ-ジャ-・立本千明さんの司会進行で挙行された。
本格派の好投手が多いという前評判だったが、打撃のチ-ムが目立つ大会であった。
コ-ルドゲ-ムが12試合もあり、四球や守備の乱れが失点につながる結果となったのが残念だった。その中で、桐蔭・松井選手のサヨナラ満塁本塁打や伊都-貴志川の日没再試合、新宮・巽投手の延長14回 255球の粘投など開会式当日から緊迫した熱戦が続き、日高の初の決勝進出や古豪・新宮、県和商、耐久のベスト8進出など、今年も話題が多い大会であった。決勝は、神田、上野両投手を擁してシ-ド校の智辯和歌山と南部を破り、守り勝つ野球で初めて決勝へ進出した日高と、10年ぶり3回目の甲子園をねらう市和歌山商の対決となった。序盤から追いつ追われつの接戦となり、9回土壇場で同点に追いついた市和歌山商が延長12回、劇的なサヨナラ勝ちを収めて甲子園出場を決めた。
選手権大会で市和歌山商は1回戦で栃木県代表の宇都宮南と対戦し、序盤から打線が爆発して11-6で完勝した。しかし、2回戦で福島県の聖光学院と対戦、持ち前の機動力を生かした攻めを見せたが、最後まで主導権を握ることができずに4-8で敗れ去った。決勝は、史上初めての初出場での春夏連覇をねらう愛媛の済美と南北海道代表駒大苫小牧が対戦し、駒大苫小牧が東北以北での春夏通じての初の全国制覇を果たした。
新人戦は伊都と智辯和歌山の決勝となり、伊都が17-8で勝って初優勝を果たした。
準決勝の智辯和歌山と市和歌山商の試合で、最多二塁打(9)と1イニング最多安打(12)の県新記録が生まれた。
秋季近畿大会二次予選の決勝は、市和歌山商が終盤の智辯和歌山の驚異的な粘りを振りきって11-10で競り勝ち、34年ぶり4回目の優勝を決めた。また、準優勝の智辯和歌山、三位の南部とともに近畿大会に出場した。
市和歌山商は1回戦で東海大仰星と対戦し、一進一退の攻防を9-8のサヨナラ勝ちで制し、ベスト8へ進出。準々決勝で優勝候補の神戸国際大附と対戦。主戦田島の力投で互角の勝負となったが打線が振るわず、1-2で惜敗した。4年連続出場の智辯和歌山は1回戦で履正社と対戦。乱打戦となったが最後まで一度もリ-ドを奪うことができず、5-7で敗退。3年連続出場の南部も1回戦で立命館宇治と対戦したが、再三の好機を逸し、3-7で敗れ去った。
日本学生野球協会の表彰選手に市和歌山商の松間啓介選手が選ばれた。
来春の選抜大会の選考に際して本県からは、「21世紀枠」として田辺商業が、一般選考では市和歌山商、智辯和歌山、南部の3校が推薦され、市和歌山商が38年ぶり、4度目の選抜大会出場を果たした。
1年を振り返ってみると、今年も接戦が多く、投打ともにレベルの高い状況を感じさせる試合が多かった。部員数や練習環境など異なった状況はあるが、各校それぞれ独自の練習方法や設備の工夫で実力の向上を図り、さまざまな課題を克服しているのはそれぞれの努力と精進の結果であろう。今年もプロ野球の現役選手による「シンポジウム」が実施され、プロアマ関係に大きな変化が見られるなか、 「野球王国・和歌山」 の伝統を受け継ぐ野球少年たちが白球に夢と希望を抱いて入部し、紀三井寺球場に感動と興奮を呼び起こす活躍をしてくれることを大いに期待したい。
(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)
平成17 今年度、林桂石会長に代わり田井伸幸県和歌山商業高校校長が第15代会長に、大平勝之副会長に代わって水谷聡明県出納長が副会長に就任した。また、転任などにより常任理事及び理事に若干の変動があった。今年度より慶風高校、近畿大学附属新宮高校の2校が加盟し、県高校野球史上最多の40校となった。
今春の選抜大会には市和歌山商が38年ぶりに出場した。1回戦で茨城県の常総学院と対戦、効率のいい攻めと堅い守備で6-5で勝った。しかし2回戦で鹿児島県の神村学園と対戦し3-5で惜敗した。決勝では愛知の愛工大名電が神村学園を破り、初優勝を果たした。
春季近畿地区県予選は智辯和歌山が伊都を10-3で破り、3年ぶり8回目の優勝を果たして近畿大会に出場。1回戦で履正社と対戦、7-8でサヨナラ敗けをした。
第87回選手権和歌山大会の抽選会で、長年にわたり県高校野球の発展に貢献されたことに対して、前事務局の青木清子さんに感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された。
和歌山大会の開会式に先立ち、桐蔭高校の河野允生監督に「Year of the Coach」の表彰伝達がなされた。今年も開会式、閉会式の司会進行を生徒が務めることになり、開会式は向陽高校のマネ-ジャ-・立本千明さん、閉会式は星林高校のマネ-ジャ-・梅元郁香さんの司会進行で挙行された。また、開会式の入場行進曲などの演奏は市和歌山商の吹奏楽部が務め、和歌山東高校の3年生で、ウェイトリフティングの日本選手権優勝者・嶋本麻美さんが始球式の大役を果たした。
今年も打撃戦の試合が多かったが、逆転サヨナラを含むサヨナラゲ-ムが7試合、1点差が11試合と緊迫した展開のケ-ムが目立ち、守備力やバントの是非が試合の流れを決める場面がよく見られた。その中で、有田中央-田辺の延長11回、4時間23分の熱戦、創部57年目にして初めて決勝に進出した笠田、初参加の慶風、同じく初参加でベスト8に進出した近大新宮、南部龍神の大会初勝利、大会通算本塁打記録の更新(30本)など、今年も話題が多い大会であった。
決勝は、投攻守にバランスがとれ初の決勝進出となった笠田と、2年ぶり13回目の甲子園をねらう智辯和歌山の対決となった。緊迫した追いつ追われつの接戦となったが、智辯和歌山が粘る笠田の反撃を抑えて12-6で勝ち、甲子園出場を決めた。
選手権大会で智辯和歌山は1回戦で青森山田と対戦、強力打線が好投手柳田に抑えられ、5-7で敗れ去った。決勝は、史上6校目の連覇を目指す南北海道代表駒大苫小牧と初の決勝進出の京都外大西が対戦し、駒大苫小牧が57年ぶりに連覇を果たした。
新人戦は智辯和歌山と県和歌山商の決勝となり、智辯和歌山が7-4で勝って7年ぶり5回目の優勝を果たした。
秋季近畿大会二次予選の決勝は、新人戦と同じ智辯和歌山と県和歌山商の対決となり、智辯和歌山が終盤の逆転本塁打で4-3で県和歌山商に競り勝ち、4年ぶり7回目の優勝(13回目の近畿大会の出場)を決めた。また、準優勝の県和歌山商は13年ぶりに近畿大会出場となった。
近畿大会で智辯和歌山は1回戦で市尼崎と対戦、9-1のコ-ルドで制し、ベスト8へ進出。準々決勝で天理と対戦し、廣井、竹中の好継投で5-1で競り勝った。準決勝で京都外大西と対戦、効率のいい攻撃で7-1と圧勝し、3年ぶりに決勝へ進んだ。決勝で智辯和歌山は履正社と対戦。最後まで一度もリ-ドを奪うことができず、8-9で惜敗した。13年ぶりに出場の県和歌山商は1回戦で神港学園と対戦したが、攻守に圧倒されて0-7で敗れ去った。
第6回アジアAAA野球選手権に出場する全日本高校選抜チ-ムに市和歌山商の川端慎吾選手が選ばれた。また川端選手は、日本学生野球協会の表彰選手にも選ばれた。
来春の選抜大会の選考に際して本県からは、「21世紀枠」として県和歌山商が、一般選考では智辯和歌山、県和歌山商、伊都の3校が推薦され、智辯和歌山が3年ぶり、7度目の選抜大会出場を果たした。
来年度より紀三井寺球場に、待望の夜間照明が設置されることが決定した。
1年を振り返ってみると、各大会とも打撃戦が多かったが、投攻守にまとまりがあり、守備に安定感のあるチ-ムが勝ち進んだ。新たに2校が加盟して40校となり、部員数や練習環境など異なった状況はあるが、各校がそれぞれ独自の工夫によりさまざまな課題を克服しているのは「野球王国和歌山」の伝統を受け継ぐべくそれぞれの努力と精進の結果であろう。12月に元プロ野球選手による高校生への技術指導が初めて実施され、現役プロ選手の母校での練習許可など、プロアマ関係に大きな変化が見られるなか、未来の高校球児を目指して頑張っている野球少年たちが白球に夢と希望を抱いて入部し、紀三井寺球場に感動と興奮を巻き起こしてくれることを大いに期待したい。
(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)
平成18 今年度、最高顧問に仁坂吉伸知事が就任した。また、畑崎周定南部高校校長に代わって、立野淑郎田辺高校校長が副会長に就任。竹中雅彦理事長が第1回理事・評議員会で推薦されて6期目に入り、転任などにより常任理事及び理事に若干の変動があった。
 今年度より田辺商業高校が神島高校に校名を変更した。
今春の選抜大会には智辯和歌山が3年ぶりに出場した。1回戦で佐賀県の伊万里商業と対戦、集中打と竹中の好投で4-0で勝った。しかし2回戦で岐阜県の岐阜城北と対戦し、守備の乱れで7-10で敗れた。決勝では神奈川の横浜が長崎の清峰を破り、8年 ぶり3度目の優勝を果たした。
 春季近畿地区県予選は智辯和歌山が日高を3-2で破り、2年連続4回目の優勝を果たした。近畿大会は紀三井寺球場で行われ、智辯和歌山、51年ぶりの日高、6年ぶりの県和歌山商が出場した。智辯和歌山は圧倒的な打力で、1回戦で履正社を15-4で、準 決勝で県和歌山商を16-1、決勝では京都成章を17-4で倒して9年ぶりに優勝した。日高は1回戦で報徳学園に7-6で勝ったが、準決勝で京都成章に1-6で敗れた。県和歌山商は1回戦は奈良の智辯学園に11-9で競り勝ったが、智辯和歌山に敗れた。
第88回選手権和歌山大会の抽選会で、長年にわたり県高校野球の発展に貢献されたことに対して、前監事の多部博司県和歌山商教諭、前審判委員の山崎弘文氏、宮下幸一朗氏に感謝の意を込めて連盟より感謝状が贈呈された。
 和歌山大会の開会式に先立ち、元和歌山北高校校長菅井繁氏に「育成功労賞(旧 Year of the Coach)」の表彰伝達がなされた。開会式は星林高校のマネ-ジャ-・梅元郁香さん、閉会式は向陽高校のマネ-ジャ-・細井彩加さんの司会進行で挙行された。また和歌山北高校3年生で、フェンシングの世界ジュニア選手権銀メダリスト・西岡詩穂さん
が始球式の大役を果たした。
 今年は実力伯仲の熱戦が多かった。コ-ルドゲ-ムは6試合で例年より少なく、逆転 などの試合は15試合、1点差が11試合と緊迫した展開のケ-ムが目立った。
 そのなかで、初のベスト8進出の貴志川、17年ぶりのベスト8進出の那賀、初戦突破では12年ぶりの大成、10年ぶりの和高専など話題も多かったが、大雨のために一日順延となったり、那賀-高野山では26年ぶりの降雨コ-ルドゲ-ムが成立するなど雨に悩まされた大会でもあった。また夜間照明が今大会初めて点灯(3試合)され、野球の醍醐味が倍加された。
決勝は、2人の投手と機動力のある攻撃で11年ぶりに決勝に進んだ田辺と、2年連続14回目の甲子園をねらう智辯和歌山の対決となり、地力に勝る智辯和歌山が粘る田辺を振り切って、6-1で勝ち、甲子園出場を決めた。
選手権大会で智辯和歌山は1回戦で県岐阜商と対戦、投手戦を制して4-1で初戦を突破した。2回戦は石川県の金沢。集中打と好継投で5-2で勝利。3回戦は沖縄の強豪・八重山商工。前半の劣勢を持ち前の長打で8-3で逆転勝ち。準々決勝では東東京の帝京と対戦。驚異的な粘りで13-12の逆転サヨナラ勝ちをし、1試合5本塁打の新記録も達成した。4年ぶりに進出した準決勝で、怪腕・田中の駒大苫小牧と対戦し、立ち上がりに大量点を奪われ、田中を打ち崩すことができずに4-7で惜敗した。
決勝は、73年ぶりの史上2校目となる3連覇を目指す南北海道の駒大苫小牧と初の決勝進出の西東京の早稲田実業が対戦。37年ぶりの決勝戦の延長引き分け再試合の熱戦の結果、早稲田実業が全国4112校の頂点に立った。
新人戦は智辯和歌山と市和歌山商の決勝となり、智辯和歌山が15-1で勝って2年連続6回目の優勝を果たした。
秋季近畿大会二次予選の決勝は、県和歌山商が坂口の力投で4-0で智辯和歌山に勝ち、初優勝(2年連続5回目の近畿大会の出場)を決めた。また、準優勝の智辯和歌山は6年連続14回目、3位の熊野は初めての近畿大会出場となった。
紀三井寺球場で行われた近畿大会で県和商は1回戦で北陽と対戦。序盤の失点が響いて3-5で惜敗した。智辯和歌山は1回戦で東海大仰星と対戦し、11-8で打撃戦を制した。だが準々決勝で市川と対戦、投手陣が踏ん張れず、3-10のコ-ルドで敗れた。
熊野は近畿大会を制した報徳学園と対戦。植田の熱投もむなしく1-2で惜敗した。
第61回国民体育大会に出場した智辯和歌山は八重山商工に0-4で敗れた。
日米親善試合に出場する全日本高校選抜チ-ムに智辯和歌山の橋本良平選手と廣井亮介選手が選ばれた。
日本学生野球協会の表彰選手に智辯和歌山の古宮克人選手が選ばれた。
来春の選抜大会の選考に際して、本県から「21世紀枠」として推薦された県和歌山商が近畿地区の推薦校となり、一般選考では智辯和歌山、県和歌山商、熊野の3校が推薦された。その結果、県和歌山商が一般選考で70年ぶり3度目の選抜大会出場を果たした。

1年を振り返ってみると、昨年来より智辯和歌山の強さが際だっていたが、今まで力不足を感じたチ-ムの実力向上が著しく、各大会とも投攻守にまとまりがあり、守備が堅いチ-ムが上位進出を果たしている。部員数や練習環境など異なった状況はあるが、各校がそれぞれ独自の工夫によりさまざまな課題を克服しているのは「野球王国和歌山」の伝統を受け継ぐべくそれぞれの努力と精進の結果であろう。
WBCでの日本の世界制覇や、今夏の選手権大会の決勝など、野球の魅力が見直されるなか、未来の高校球児を目指して頑張っている野球少年たちが白球に夢と希望を抱いて入部し、紀三井寺球場に感動と興奮を巻き起こしてくれることを大いに期待したい。
(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)

平成19 今年度、転任などにより常任理事及び理事、監事に若干の変動があった。
今年度より新宮商業高校が新翔高校に校名を変更した。また、すべての公式戦のヘンチ入り人数が20人となった。
今春の選抜大会には県和歌山商業が70年ぶり3度目の出場を果たした。1回戦で熊本県の強豪・熊本工業と対戦、追いつ追われつの接戦となり、5回に逆転されて4-6で惜敗した。決勝は静岡の常葉菊川と岐阜の大垣日大の初の決勝進出校同士となり、常葉菊川が6-5で初優勝を果たした。
智辯和歌山春季近畿地区県予選は今年度よりフリ-抽選となり、県和歌山商業が星林を20-4で破って28年ぶり3回目の優勝を果たし、2年連続4回目の近畿大会出場となった。1回戦は奈良の郡山を4-3で、準決勝で京都の立命館を4-3で破り、28年ぶりに決勝に進んだ。しかし決勝で奈良の智辯学園と対戦し、5-13で敗れた。
第89回選手権和歌山大会の開会式に先立ち、元日高高校中津分校の監督・垣内邦夫熊野高校校長に「育成功労賞」の表彰伝達がなされた。開会式は向陽高校のマネ-ジャ-・細井彩加さん、閉会式は星林高校のマネ-ジャ-・谷口友紀さんの司会進行で挙行された。始球式では、和歌山北高校3年生で、体操競技・鉄棒でワ-ルドカップ2位の田中佑典君が大役を果たした。また、球場にAEDが設置された。
今年は台風の影響で、開幕が21年(2日が24年)ぶりに順延となり、シ-ド校3校が初戦敗退、そのうち2校がコ-ルド負けという波乱の幕開けとなり、市和歌山商の3試合連続を含むコ-ルドゲ-ムが10試合と大差のつく試合が目立った。った。その中で、高野山の19年ぶりの決勝進出、大会初日の2試合目・橋本-神島の延長15回引き分け再試合、日高-日高中津の大会初の「本校-分校」対決、南部・岡本投手の3試合連続2ケタ奪三振など話題も多かった。決勝は、ノ-シ-ドから接戦を勝ち抜いきた高野山と3年連続15回目の甲子園をねらう智辯和歌山の対決となり、勝負強さと総合力に勝る智辯和歌山が粘る高野山に4-1で勝ち、甲子園出場を決めた。
選手権大会で智辯和歌山は1回戦で仙台育英と対戦、剛腕・佐藤投手を打ち崩すことができずに2-4で惜敗した。決勝は、ともに初優勝をねらう佐賀北と広陵が対戦。佐賀北が終盤に大逆転をして5-4で頂点に立った。公立校の優勝は11年ぶりである。
新人戦は日高中津と貴志川の決勝となり、日高中津が6-0で勝って13年ぶり2回目の優勝を果たした。
秋季近畿大会二次予選の決勝は、智辯和歌山と県和歌山商が3年連続の対決となり、智辯和歌山が7-0で勝ち2年連続8回目の優勝と7年連続15回目の近畿大会出場を、県和歌山商は3年連続6回目の近畿大会の出場を決めた。
奈良県・橿原球場で行われた近畿大会で県和商は1回戦で履正社と対戦。初回の3点が響いて1-3で惜敗した。智辯和歌山は1回戦で東海大仰星と対戦し、岡田の好投で6-2で勝利。準々決勝で天理と対戦、6-5で逆転勝ちしたが、準決勝で平安と対戦し、終盤に逆転され、決勝進出は成らなかった。
日本学生野球協会の表彰選手に県和歌山商の吉見允志選手が選ばれた。
来春の選抜大会の選考に際して、本県から「21世紀枠」として貴志川が初めて推薦されたが、近畿地区の推薦校には選ばれなかった。一般選考では、智辯和歌山、県和歌山商、日高中津の3校が推薦された。その結果、(県和歌山商が一般選考で70年ぶり3度目の選抜大会出場を果たした)。
1年を振り返ってみると、智辯和歌山と県和歌山商が強さを見せたが、日高中津の新人戦の力強さや貴志川の創部以来初の決勝進出を初めとして、各大会とも上位校の顔ぶれがさまざまであった。各校の実力向上がめざましく力が伯仲している表れであろう。
部員数や練習環境など異なった状況はあるが、各校がそれぞれ独自の工夫によりさまざまな課題を克服しているのは「野球王国和歌山」の伝統を受け継ぐべくそれぞれの努力と精進の結果であろう。
オリンピック予選での日本代表の熱闘や今夏の選手権大会の決勝など、野球の魅力が倍加されるなか、未来の高校球児を目指して頑張っている野球少年たちが白球に夢と希望を抱いて入部し、紀三井寺球場に感動と興奮を巻き起こしてくれることを大いに期待したい。
(記録等の詳細については、朝日新聞及び毎日新聞より抜粋しました)